か、勝った……。
大精霊らしいおじいちゃんは「生かさず殺さずじゃ ほっほっほ」とでもいってるのだろう、
そんな微妙極まりない攻撃を続けていたが、そこは回復しないボスの定め。
蓄積した微妙なダメージによってついに倒れる日がやってきた。
すごい時間かかったけど。
「運良く高威力範囲攻撃が連続でこなかった」のか、
「高威力範囲攻撃が連続でこないようなAIになっていた」のかはわからないので、
そういう意味では「いバランスなのかもしれない」と言っておこう。
「やり直したら勝てないんだけど」みたいな戦闘もたまにあるしな……。
倒されて悔しいのか、子供みたいな罠で出てきて悔しいのか、べらべら語りだす大精霊。
「ふーんだ ! ドラグーンなんて "竜を倒すために俺らに作られた種族" の癖に !」
お前、他とかかわるのを避けてるんじゃなかったのか。
ま、情報はほしいし、最終的に扉開けてくれればそれでいいしな。
大精霊が語るダークドラゴンの秘密。というか昔の歴史によると、
ダークドラゴン出現 → やべ、なんかかなわね → 対ドラゴン用民族作ればいいんじゃん !
という流れで作られたものの、何故か見境なく竜を殺し始め
「ま、ダークドラゴンを倒すならそれでいいや」と放置されて今に至る。
そんな、人間型はしているが「対竜兵器」でしかない存在がドラグーン。
それなら今回「竜を無性に殺したくなった」ジャレッドも、ドラグーンとしては正常 ?
事実(?)に衝撃を受けるラングレイ(親友)。
「う、うそだ !」とは言ってなかったが、信じてきた何かが打ち砕かれた感がある。
まあ、今ただでさえ王都の住人が
「竜騎士だなんていってもやっぱり竜にはかなわないんだね」
「(これまで尊敬の念を払ってきたけど)がっかりだよ」
みたいな話してて、己の出自の怪しさに打ちのめされるには十分な状況ではある。
ただ、主人公は特に大きな反応はみせなかった。
まだ正式な竜騎士になりたてのせいかのう。まあ操作してる僕もよくわからないが。
とりあえずは「世界樹ディアグノーシス」から聖地に戻って、開いた門の先へ進む。
すると、目の前に広がるドラゴンクリスタルの山。
「港町クレサント広場」というエリアだが「南ドラゴンゲート」でもあるらしい。
さらに通過して「港町クレサント」へ。
L字型に広がった町のようだ。
町に入ると、見るからに海賊っぽいのっぽが声をかけてきた。
「あ、おかしら !」
「 生きてたのか !」
クレサントは、ウルリカが拠点にしていた港町のひとつだったらしく、
船が沈没した後、生き延びた一部の部下は「ここにいればボスと会えるかも」と考え、
この町で次の船を作るための金を稼ぐべく商売をやったりしていたそうだ。
この子供、人望あるなぁ。
「もうちょいで船が完成しそうなんで、そしたら海賊を再開しやしょう !」
「……いや、すまねえ、そうしたいが果たさなきゃならねえ義理ができた」
「えっ」
「世界を救ってからじゃないと、海賊をやっても意味がないからな」
ウルリカもかっこいいなおい。
「おかしら……わかりやした、協力しましょう」
「実は ダークオーブ と言うのを探してるんだが、情報はないか ?」
「わかりやした。早速情報あつめてきますんで、宿屋で待っててくだせえ」
宿屋に泊まらないと先に進めないようだ。
とりあえず今回はここで。……なんせ、長時間戦闘で疲れた。
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