『ヴァンダルハーツII ~天上の門~』
ジャンル |
シミュレーションRPG |
対応機種 |
PS |
開発元 |
|
発売元 |
コナミ |
人数 |
1人 |
メディア |
CD-ROM1枚 |
発売日 |
1999年7月8日[PS] |
価格 |
6,279円(税抜) |
対象年齢 |
|
WikiPediaに項目がないとは思わなかった。表はわかるところだけ埋めたけど違っているかも。
コナミBEST版も出ていたはずだと思うけどわかんなかった。
ヴァンダルハーツは、コナミのクオータービュー(高低差あり)のSRPGシリーズ。
古いゲーマーには「タクティクスオウガ系」というのが一番わかりやすいだろうか。
当時はそこそこ売れたと思うし人気もあった……というイメージがあるが実際は不明。
まあ、続編が出たってことはそこそこは売れたんじゃないか。
とはいえ実はシリーズ最新作のIIIは、
2009年に北米のXboxLIVE ARCADEのみで配信された。
作っていたとも思わなかったが、その後日本語版も2010年になって出た気がする。
個人的にはIはクリアした覚えがあるが、IIは買ってない。
避けた覚えはないが、発売が11年前なので、もう社会人でヒマがなかったんじゃないか。
今回は、たまたま中古屋の店頭で箱なしジャンク品を見つけたので購入した。
薄型PlayStation2に放り込んでゲーム開始。
黒ずくめの謎の騎士団が、村を焼いて大虐殺しているオープニング。暗い。
とはいえ、タクティクスオウガ時代はよくある演出だったが。どうやら時代背景的には、
・割と平和だった王国だけど、前の王が死んで、国は乱れまくり。
今は枢機卿と后が王母を名乗り国を牛耳って圧政で国民を苦しめている。
・オープニングはその腹心の暗黒騎士団が、
抵抗運動をしていた奴ごと、隠れていた村を皆殺しにしているシーン
「国全体が大変な状況で国民も超不安状態」というところか。
虐殺シーン後、画面が明るくなり、全体マップが表示。
国の東のはずれの方の「ポラータ村」という場所に移った。
今度は、屋根に上ってチョウを捕まえようとしている少年と、それを見守る少年少女たち、
というのどかな風景。
屋根に上っているのが主人公の「ヨシュア」、
見守っているのが「クライヴ」「ユーリ」という少年、そして「アデル」という少女らしい。
なんとかチョウを捕まえたヨシュアは、屋根から落下して、
「あぶないから自重しろ」と、無謀さを見かねたアデルと口論になり、アデルは走り去る。
ヨシュアは「アデルが喜ぶだろうと思って」やったので、なんだか不満気。
主人公とヒロインによくある微妙な関係のようだ。
ヨシュアの妹レベッカが「旅人が巨大なめくじに襲われている !」と走ってきて、
よそ者には「巨大ナメクジは塩でできた武器しか効かない」というのはわからないだろう、
ということで、助けに向かう少年たち……。
初戦闘開始。
TURN1 と表示されたので、
よくあるターン交代制かと思いきや、ちょっと特殊だった。
基本ルールは「自軍1体に行動を指定すると、同時に敵軍の1体が動く」
例えば、1面は両軍3ユニット同士なので、以下のような感じでターンが進む。
----- 開始
自軍A & 敵軍1 の行動(移動と攻撃)
自軍B & 敵軍2 の行動(移動と攻撃)
自軍C & 敵軍3 の行動(移動と攻撃)
----- 1ターン目終わり
自軍A & 敵軍1 の行動(移動と攻撃)
自軍B & 敵軍2 の行動(移動と攻撃)
自軍C & 敵軍3 の行動(移動と攻撃)
----- 2ターン目終わり
面白いのは
「自分Aを敵軍に隣接して殴るよう指定したのに、そいつが同じターンで移動してしまう」
という、相手の戦術の読みというシチュエーションが発生すること。
1手目は敵がどう動くか読まなくては攻撃を当てることもできないし、
ヘタに突出したら、敵の2体目以降が的にしてくるし……。
敵AIの優先度も読みやすいようにヒントももらえて、それを含めて悩みどころで楽しい。
「攻撃で殺せる奴」→「範囲内で背後か横を狙える奴」→「正面でも届く奴」→「移動のみ」
つまり、行動範囲内に瀕死の奴がいたら、まずそいつが狙われるため、
1番目にそいつを動かせば、ほぼ間違いなく相手の攻撃をすかすことができる。
瀕死が2名いたら優先度は多分あるとは思うがどっちを狙ってくるかは「賭け」になる。
眠い目をこすりながらやってるとひどい目にあうのは確実。
ちなみにチームのユニット数が減ると、以下の通りで、
Cは完全に敵の行動が終わってから動けるので「数が多い方が有利」になる。
それでもまあAとBにとっては先読みが必要になるし、最初に敵がドイツを狙ってくるかは、
これまた読まなくてはならない。
自軍A & 敵軍1 の行動(移動と攻撃)
自軍B & 敵軍2 の行動(移動と攻撃)
自軍Cの行動(移動と攻撃)
巨大ナメクジを倒して1面クリア。
旅人は凄腕の剣士で、突然現れた別のモンスターを一撃で倒して、レベッカを助けてくれたりもした。
しかし、出血多量で最終的には意識を失い、少年3人がかりでポラータ村に彼を運び込んで、
医者に頼まれて薬草を取りにいったりもすることになる。
それはそれとして、今日4人で出かけていたことについてヨシュアは父に怒られる。
アデルは実は領主の娘で、
「子供だったから遊んでたけど、そろそろいい歳なんだから身分をわきまえなさい」ということらしい。
ヨシュアが複雑な心境のまま、とりあえず、続く。
顔グラフィックのドット絵が全然かわいくないのが相変わらずで、ある意味安心した。
これでこそヴァンダルハーツ。
XboxLIVEでIIIが(北米のみで)発表された時も、
北米ユーザーから「あまりのキャラクターのかわいくなさに絶望した」と話題になっていた。
海の向こうでも話題になるほどだったとは思わなかったけどな……。
そういえばIで敵を倒した時に血がブシューって噴き出していた気がするがIIはその演出はないな。
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