『初音ミク -Project DIVA-』
ジャンル |
リズムアクション |
対応機種 |
PSP |
開発元 |
セガ |
発売元 |
セガ |
人数 |
1人 |
メディア |
UMD |
発売日 |
2009年7月2日 |
価格 |
6,090円(税込) |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) |
いわゆる「音ゲー」。砕いて言うと「音楽にあわせてボタンを押していくゲーム」。
ビートマニア、POP'nMUSICにより確立され、有名になったジャンルで、
さすがにもう一般化したジャンルと見てもいいか。
2007年発売の人工音声再生(曲製作支援)ソフト「
初音ミク」というものがあって、
アニメ絵のキャラクターも話題になったのだが、それとコラボレーション、
「初音ミク」で歌を作った曲が流れ、それにあわせてポリゴンの初音ミクが画面で踊り、
ステージをクリアしていくと曲やミクの衣装が増える、というゲーム。
まあ
流行のキャラクターを使った音ゲー、程度の認識で十分だと思います。
僕は音ゲーに関しては「ビ-トマニア」で音感と敏捷性のなさを思い知ったのでやめましたが、
(よい意味での)アマチュアの奔放な歌も好きだし、初音ミク自体半年ほどはどっぷり聞いていたので、
初音ミクなら見かけたら ネタとして
買ってみよう程度でした。
こんなに早く買うつもりはなかったりのだけど、
・高校以来の友人が「買ってきたよ。ぬるぬる動くよ」といっていた
・店頭でみてやろうと新宿にいったら売切れで製品がない
というタイミングにより購買欲が刺激された結果、購入が早まった。
まことにアホな僕をだますのは簡単であるということであるよ。
しかし、売ってないだけで何でこんなにほしくなるんだろうな。人間は。
ここから余談。
「
初音ミク」についての説明をもうちょっと。
VOCALOID(ボーカロイド) という存在を知らないと理解しにくいと思うのでもうちょっと説明。
20年ほど前PCが登場して以来、
PCで作曲する「DTM(デスクトップミュージック)」というジャンル(?)が発生したんですが、
そこでは「作った曲にあわせて歌ってくれれば曲作りやすいのに」という、
まあ割とマイナーならではの要望がありまして。
それで「曲にあわせて歌をうたってくれる人工音声再生ツール」ってのもできたわけです。
「VOCALOID(ボーカロイド)」シリーズもその一つで、「初音ミク」はその2世代目。
ソフトの性能が上がったということが一番だとは思うんですが、
VOCALOIDを作ったクリプトンに先見の明があったのは、
・歌を歌わせるんだから、アイドルみたいにキャラクター設定があるといいじゃない ?
・最近「萌え」とか言ってるし、アニメ絵をつけたらもっといいじゃない ?
という 「キャラクター」のアピールがヒットした点。
「これまでより段違いに自然な発声で歌えるソフトが改良されました !」という点より
緑髪エンジェルウィング(ツインテール)の「初音ミク」というキャラクターがいるよ、
という点が注目されているし、
折り良くニコニコ動画など発表の場を得られた、というタイミングもあって世間を席捲した、と。
言葉をえらばず言えば、その勢いにより、
こんな「アマチュアが作った歌で構成されたリズムゲーム」が販売されるに至った。
世間の流行にのりやすいゲーム業界とはいえなんとも興味深いゲームですよ。
個人的には、2007年末ぐらいまではかなり注目して見ておっかけてたけど、
そんなに盛り上がらなかったのに、2年たってブレイクするとは思わなかった。
追加キャラクターを定期的に投入してきたことで声質にバリエーションが出たのと、
まあ地道に頑張ってきたDTM職人さんたちの努力が実ったんだろうと思えば、よかったよかった。
「人工音声が歌っている曲」がCD化され、オリコンチャートに載ったり、すごい時代になったな。